履歴書が転職活動の成否に大きく関わっていることは誰もが知っています。一方で、職務経歴書を「履歴書内容を補填するだけの書類」と思っている人は多いです。

ただ、職務経歴書は転職活動の成否を左右する重要な書類です。中には、履歴書よりも職務経歴書の内容を重視する面接官もいます。そのため転職を成功させたいのであれば、質の高い職務経歴書を作成する必要があります。

それでは、転職を希望する登録販売者は職務経歴書にどのような内容を記載すればいいのでしょうか? また、登録販売者の転職を成功に導く職務経歴書とは、どのようなものなのでしょうか?

ここでは、登録販売者が職務経歴書を書くコツについて解説していきます。

登録販売者の職務経歴書の書き方

履歴書だと、就職活動の際にどのように書くのか研究したり学校で習ったりして作成方法を学ぶ機会があります。これに対して職務経歴書は、転職するときに初めて作成する書類です。そのため、書き方を知らない人が多いです。

また、「職務経歴書」という名称から「仕事の経歴を記す書類」と思っている人も多いです。中には、履歴書に記す職歴とほとんど変わらない内容を記載する人もいます。

ただ職務経歴書に「職務の経歴」だけ記すと、不採用になりやすいです。場合によっては、書類選考すら通らないリスクもあります。職務経歴書は「あなたの経歴を記す書類」ではないためです。

それでは、どのように考えて記載すればいいのでしょうか。

業務経験の詳細を記してスキルをアピールする

例えば、あなたがドラッグストアで担当部門を持って業務にあたっていたのであれば、在庫を適正に管理したり売上を向上させたりできる能力を持ち合わせているはずです。

ただ履歴書の職歴欄からは、このようなスキルを持っていることが面接官に伝わりません。

「ドラッグストアAで販売員として勤務」と記されていても、面接官は「数値を管理する責任のある仕事に就いていた」のか「レジや品出しなどの日常業務をこなしていただけ」なのか判断がつきません。

そのため「今までに就いていた仕事の羅列(=職歴)」では、あなたの持ち合わせているスキルを訴求することができないのです。

そこで、あなたの業務スキルを証明するのが職務経歴書になるのです。職務経歴書に詳細な業務内容を記すことによって、「あなたがどのような経験を積んできたのか」を面接官が推察しやすくなるのです。

例えば、以下のようになります。

【職務経歴】

株式会社〇〇(正社員)(20〇〇年〇月~現在)

資本金〇円 従業員数〇名 ドラッグストア

●担当業務

・品出し、レジなどのデイリー業務

・医薬品の発注・管理

・医薬品の接客担当

このように記されていると、過去の業務経験から「在庫管理能力がある」「接客スキルが高い」などと面接官が判断しやすくなります。そのため職務経歴書には仕事の経歴(職歴)だけでなく、経験した業務内容についても記しましょう。

数値実績を併記して販売職で活かせる能力を証明する

また職務経歴書でスキルを証明するためには、実績を併記する必要があります。

例えば数値改善スキルやマネジメント能力などは、どの会社でも重宝されます。ただ、「数値改善が得意である」などと面接官に漠然と伝えるだけでは信ぴょう性に欠けます。真実がどうであれ、口では何とでもいえるためです。

そのため、コミュニケーション能力や数値改善スキルなどの「明確な評価基準が存在しないスキル」は職務経歴書で実績を用いて訴求しましょう。

例えば、接客に役立つコミュニケーション能力をアピールしたいのであれば「固定客がつき顧客の滞在時間が長くなることで、売上点数前年比〇%増を達成」「推売商品の社内販売ランキングで1位を達成」などの実績を添えるといいでしょう。

また、数値改善スキルであれば「店頭訴求商品を変更して売上前年比〇%増を達成」「標準在庫数を見直すことにより、在庫回転率を前年比〇%増まで改善」などをアピールすることができます。

このとき、実績のみを羅列するのは避けることが大切です。例えば「売上前年比〇%増を達成」「人件費〇%削減」などです。

このように実績だけを羅列しても、面接官は「あなたにどのようなスキルがあるか」を判断できません。

例えば、「売上〇%向上」といっても、売上向上に至った施策が「販促方法の見直し」と「意識の共有・モチベーション向上(人材教育)」では、それぞれ面接官に与える印象が大きく異なります。

そのため職務経歴書を書く際には、実績そのものだけではなく、実績を生み出すに至った経緯・施策も表記することが大切です。

会社が求める人材ニーズに沿った職務経歴書を作成する

ただ、職務経歴書であなたのスキルを訴求しても、それが応募先会社の求める内容に沿っていなければ面接官の心には響きません。

例えば都市型店舗などを主に運営するドラッグストアだと、「接客が得意で固定客が何人も付き、来客機会を増やして店舗の売上向上に貢献した」と訴求しても採用にはつながりにくいです。

一般的に都市型店舗は顧客一人に割ける時間が少なく、接客によって固定客を作ることが難しいためです。特に、地方店や郊外店などの「ゆったりと業務に当たれる環境」で働いていた人が丁寧な接客力をアピールしても、面接官の心には響かないでしょう。

そのため職務経歴書は、会社の特徴・特色や求める人材像に合わせて記載内容を考えることが大切です。例えば以下は、東京や愛知、大阪などの都市部に店舗を展開するドラッグストアの求人です。

この求人は店長候補の登録販売者を募集しており、店舗マネジメント業務などを担います。そのため、この求人に応募する際には数値管理能力やマネジメントスキルなどを訴求する必要があります。

具体的には、「担当部門で売上前年比〇%増を達成」「店舗オペレーションの改善を提案し、人件費前年比〇%減を達成」「新人パート教育を担当し、担当部門を持つパート従業員を〇名輩出」などの店舗運営に関する実績を中心に構成します。

一方で以下は、岩手や秋田、福島など地方で店舗を展開するドラッグストアの求人です。

この求人は地域密着型ドラッグストアであり、接客対応や商品管理、スタッフ管理業務などが主な業務となります。そのため、この求人に応募するのであれば接客力やチームワーク力などを訴求するといいです。

具体的には「丁寧で顧客に寄り添った接客を従業員全員でスタンダード化し、固定客・来客数の向上に貢献」「店舗の問題点を従業員間で共有し、オペレーション改善に貢献」などがいいでしょう。

このようにして会社の求める人物像に合った自分の強みを訴求できると、面接官に「この会社で活躍できる」という印象を植え付けることができます。

また、会社の特徴・特色や自分のスキルなどを分析できている証明になるため「求人先企業の問題点や改善点などを自力で見つけて成長できる人材である」とアピールできます。そのため職務経歴書は、応募する会社ごとに内容を変更することが大切です。

職務経歴書の具体的な自己PR例

なお職務経歴書の作成方法は、大きく分けて手書きとパソコン作成の2種類があります。ただ、職務経歴書はパソコンで作成することをおすすめします。

その理由の一つは、パソコンの基礎スキルがあることをアピールできる点です。小売業は比較的にパソコン作業の少ない業種ですが、店長職などに就けばパソコン作業が増えます。そのため小売業界であっても、パソコンスキルはアピールポイントの一つになります。

また他にも、履歴書とは違って職務経歴書はA4用紙に1~2枚とそれなりに文章量が多くなります。これらを手書きで記載するのは現実的ではありません。

そのため基本的に、職務経歴書は転職サイトなどにあるフォーマットを利用してパソコンで作成しましょう。

ドラッグストアなどで役職経験者が小売店へ転職する場合

なお職務経歴書では、冒頭に経歴概要を記すのが一般的です。

経歴概要は職務経歴書全体をまとめた内容であるとともに、「あなたが新しい会社で働きたい理由・意欲」をアピールする項目でもあります。そのため、転職に至った経緯や今後の意欲などについて200文字以内を目安に記しましょう。

具体的には、以下を参考にしてください。

職務経歴書

20〇〇年〇月〇日現在

氏名〇〇

【職務要約】

ドラッグストアへ新卒入社し〇年間、販売職に従事してきました。入社〇年で店長へ昇格し、担当した店舗数は〇店舗となります。

どの店舗でも顧客分析・在庫管理を徹底し、スタッフのスキル向上にも注力しました。〇年間の店長経験を活かして貴社の〇〇に関する数値向上に貢献し、さらなる高みを目指したいと考えております。

〈以下、職務経歴〉

このようにして職務経歴で記す詳細を冒頭で要約すると、職務経歴書に目を通す面接官はあなたの強みやスキルなどを理解しやすくなります。

・役職経験者の職務経歴PR例

また店長などの役職に就いた経験がある人は、店長職に就くまでの配属店舗や経験業務などを時系列順に記すのが基本となります。

このとき経験した店舗が多すぎる人は、店長として配属された店舗をのみを抜粋したり、最終的な配属店舗だけを記したりしても問題ありません。職務経歴書に記載する経験店舗数は、1社あたり3店舗程度が読みやすいボリュームになります。

また、配属店舗に関して記す際には「経験店舗の規模」も併記しましょう。同じ「店長経験者」であっても、大型店舗と小型店舗では前者の方が、店舗管理の難易度が高くなるためです。

その上で、以下を参考にして店舗運営能力やマネジメント能力などについてアピールしましょう。

【職務経歴】

株式会社〇〇(正社員)(20〇〇年〇月~現在)

資本金〇円 従業員数〇名 ドラッグストア

【職務内容】

20〇〇年〇月〇日 株式会社〇〇 入社

(1)新人研修後、〇〇店に配属(社員〇名・パート〇名)〈店舗の規模を記載〉 20〇〇年〇月〇日~20〇〇年〇月〇日

●担当業務

・品出し、レジなどのデイリー業務

・食料品の発注・管理

●達成事項

店舗運営の基礎業務・数値管理の基本スキルを習得しました。客層や顧客のニーズに合わせた商品展開を徹底し、担当部門の売上額を前年比〇%増まで向上させました。

また20〇〇年に登録販売者資格を取得。医薬品の接客技術を習得しました。

(2)〇〇店へ異動(社員〇名・パート〇名)20〇〇年〇月〇日~20〇〇年〇月〇日

●担当業務

・開店準備、閉店作業

・日用品と医薬品の発注、在庫管理

・シフト管理

●達成事項

新商品やシーズン品などの展開タイミング・訴求方法を工夫し、独自の陳列で対シーズン比〇%増を達成。シーズン品の陳列方法が全店配信され、全店的なスタンダードとなった。

また徹底した在庫管理によってチャンスロスを防ぎ、担当部門の売上が前年比〇%増に改善。在庫金額も〇%削減し、利益を〇%改善。

(3)〇〇店へ異動、店長就任(社員〇名・パート〇名)20〇〇年〇月〇日~20〇〇年〇月〇日

●担当業務

・売上管理

・売場管理

・商品、在庫管理

・シフト管理

・アルバイトの採用、教育

・クレーム対応

・店舗販促イベントの企画、実施

●達成事項

担当部門を持つ部下に対して鮮度のある陳列・在庫管理を徹底させることによって、店舗売上前年比〇%増を達成しました。また販促方法の見直しによって販促コストを〇%削減、利益を〇%向上させました。(マネジメント・数値向上スキルのアピール)

地元企業と連携して独自のキャンペーンを実施。新規客層の開拓に成功し、ポイントカード会員数で前年比〇%増を達成しました。(企画力のアピール)

アルバイトスタッフの接客レベルを向上させ、全店で行われる接客キャンペーンで〇〇賞を取得するスタッフを多数輩出。また数値管理についての教育も施し、パートスタッフから2名正社員登用が実現しました。(指導教育スキルのアピール)

このように店長などの役職経験者は、「どのような施策を実施し、どのような結果が出たのか」を具体的な実績数値を用いて表現しましょう。

また、そうした経験がなかったとしても、業務にあたる上で工夫・注力していた内容を盛り込みましょう。例えば「売り逃しを防ぐために売り場レイアウトの確認と在庫管理を徹底」「従業員との対話機会を積極的に設け、問題点をリアルタイムで認識」などです。

そうすることで、面接官に「能動的に仕事にあたる人材である(=採用する価値がある)」と認識させることができます。

ドラッグストア未経験・実務経験なしで小売店へ転職する場合

一方でドラッグストアでの経験がない場合、前職での経験を新しい会社(ドラッグストアなどの小売店)で活かせることをアピールする必要があります。

具体的にいうと、ドラッグストアなどの小売店では数字で表す実績を作れる人材や対人能力の高い人材が求められます。そのため小売店への転職では、前職の経験によって数値改善や固定客獲得に貢献できることをアピールする必要があります。

例えば前職が営業職であった場合、以下のようになります。

【職務要約】

保険代理店で〇年間、営業職として従事してきました。個人客を対象として生命保険・損害保険の営業を担当しました。

営業担当では顧客の将来の悩みに真摯に向き合い、売上高支店〇位の実績を出しました。保険営業で培った接客力や提案力を薬の専門家として活かし、地域の健康増進に貢献したいと考えております。また保険営業で得た数値管理能力は、貴社でも活かせると自負しております。

【職務経歴】

株式会社〇〇(正社員)(20〇〇年〇月~現在)

資本金〇円 従業員数〇名

【職務内容】

20〇〇年〇月〇日 株式会社〇〇 入社

(1)新人研修後、OJTを経て個人向け営業を担当 20〇〇年〇月〇日~20〇〇年〇月〇日

●取扱商品

生命保険、損害保険、医療保険など

●業務内容

・顧客情報をもとにした保険の案内

・見積書や提案書、契約書などの書類作成

・保険金請求などの申請

・チーム員への指導、チームミーティングの進行

●営業実績

・訪問世帯数〇世帯

・契約獲得数〇件

・売上実績

20〇〇年度 個人売上高〇万円(支店内順位〇名中〇位)

20〇〇年度 個人売上高〇万円(支店内順位〇名中〇位)

●アピールポイント

(1)顧客のニーズをつかみ売上実績を作る提案・接客力

顧客との会話で得られた情報から潜在的なニーズを読み取り、最適な商品の提案を心がけてきました。また的を絞った提案を簡潔に案内することで営業への不信感を減らし、顧客との信頼関係を築くよう注力しました。その結果、個人売上予算達成を継続しています。このようなスキルは、販売業でも大いに活かせると思います。

(2)新人・後輩の教育経験

育成トレーナーとして〇名の営業指導・新人教育に携わりました。丁寧なフィードバック・質問しやすい雰囲気を意識し、相互報告を大事にしました。その結果、チーム内の風通しが良くなり売上前年比〇%増を達成しました。

このようにして前職で得たスキルを登録販売者職(販売業)で活かせるよう記すと、面接官に「販売業未経験だが即戦力となり得る人材である」という印象を与えることができます。

ドラッグストアでアルバイト経験しかない場合

このとき、中には正社員としての経験がない人もいるでしょう。このような場合、「記載できる内容がないので書かないほうがマシである」と思っている人は多いです。

ただ、アルバイト経験しかない人であっても職務経歴書を作成するべきです。むしろ、職務経歴書であなた自身の人柄・スキルをアピールできなければ、正社員として採用される可能性は低いです。

またドラッグストアなどの小売店は、アルバイトスタッフがいなければ運営できません。そのためアルバイトとして働いた経験は、アルバイトスタッフとの関係づくりで活かすことができます。

そのためアルバイト経験しかない登録販売者であっても、今までの経験で得たスキル・実績を職務経歴書に記載しましょう。

例えば、以下のようになります。

【職務経歴】

・株式会社〇〇 コンビニエンスストアでの接客業務(20〇〇年〇月~20〇〇年〇月)

大きな通りに面した来客数が多い店舗で深夜~朝の時間帯を担当していました。朝の時間帯には通勤通学のラッシュがあり、ラッシュ時に備えた前準備の大切さや効率の良い仕事の組み立て方を学びました。

また接客に力を入れる店舗であったため、正しい言葉遣いやアイコンタクトなどを重視して心地の良い接客を心がけていました。そのことが会社から評価され、「接客レベルが高いことを証明するエンブレム」を着けて業務にあたっていました。

・株式会社〇〇 ドラッグストアでのスタッフ業務(20〇〇年〇月~現在)

コンビニエンスストアでの勤務中に登録販売者資格の存在を知り、薬の専門家として顧客の健康増進に貢献したいと思い郊外にあるドラッグストア〇〇店で働き始めました。

ドラッグストアではお菓子の発注を担当し、適正な在庫管理を学びました。登録販売者資格はアルバイト開始から1年後に取得しました。登録販売者の資格者として顧客と向き合い、前職で得た接客スキルをより高度なものへと向上させることができました。

また現在では、後輩スタッフの育成も担当しています。人に教えることの難しさを痛感しましたが、伝え方を工夫する過程で自分自身のスキルも向上することを知りました。

今回、いままでに得たスキルを向上させ、より高いレベルの仕事に就きたいと思いアルバイト経験者の正社員募集をしている御社に応募いたしました。

アルバイトとしての業務経験は、正社員となってアルバイトスタッフと接する際に大いに活かせると自負しております。

このように、アルバイト勤務で得た経験を経験企業ごとに掲示することで「向上心を持ってアルバイト勤務に臨んでいた」「この会社で活かせるスキルを持ち合わせている」とアピールできます。

そのためアルバイト経験しかない人は「工夫して業務に取り組んでいた」「正社員勤務でも活かせるスキル」などを中心に職務経歴書を構成しましょう。

なお、アルバイト経験しかない場合は職務要約を記さなくても問題ありません。その場合、文末で働きたい意欲などをPRしましょう。

また経験企業数が多い場合、販売業で役立つ経歴に絞って記載しましょう。職務経歴書で詳細に記す会社は、多くても3社程度に抑えることが大切です。

内勤など小売店以外へ転職する場合

なお、登録販売者が転職できるのは小売店だけではありません。調剤薬局での調剤事務やコールセンターなどでも登録販売者資格を活かすことができます。

このとき、これら職種では求められるスキルが小売業と異なります。

例えば調剤事務員だと、正確さやコツコツと業務に取り組める能力が求められます。そのため、ドラッグストアなどで得られる数値実績などをアピールしてもプラス評価につながりにくいです。

一方で、調剤事務は「薬局の顔」となります。特に薬局には具合の悪い人が来るため、通常よりも優しい接客が求められます。

そのため調剤薬局へ転職するのであれば、職務経歴書で「ドラッグストアでの勤務で顧客に寄り添った接客を心がけ、固定客を増やした」などの実績をアピールするといいです。

またコールセンターで働く場合、もっとも重視されるのがコミュニケーション能力です。テレフォンオペレーターは声のみで接客するため、通常よりも高度な言語・コミュニケーション能力が求められます。

そのため「高齢者にも伝わるよう丁寧に接客した。相手の希望をくみ取りながら提案できるスキルが身についている」などとアピールするといいでしょう。

印象の良い職務経歴書を書くコツ

なお、どのようなケースであっても「あなたのことを知らない人であっても読みやすい職務経歴書」になるように意識する必要があります。

面接官は書類選考や面接での短い時間で、まったくの他人であるあなたの人柄・スキルを理解しなければなりません。そのため、読みづらい職務経歴書は流し読みされやすいです。当然ながら、流し読みされてしまうとあなたのスキルをアピールできずに不採用につながりやすくなります。

例えば職務経歴書は、多くてもA4用紙2枚に収めるべきです。これ以上の枚数を作成しても、面接官は読み切れません。

また誤字・脱字に注意し、文を短く区切るように注意します。読点を多用して長い文を書くと、結論・アピール点が見えにくく読みづらい文章となります。

転職サイトを利用して転職活動する

ただ、面接官に好印象を与える職務経歴書を自力で作成するのは難しいです。

前述のように、職務経歴書は会社の求人ニーズに沿って作成しなければなりません。そのため質の高い職務経歴書を書くためには企業研究が欠かせません。

ただ転職の際には、新卒のときのように就職活動に時間を長い時間を割けません。そのため自力で企業研究し、質の高い職務経歴書を作成しようとすると、経済的・精神的な負担が大きくなります。

そこで登録販売者の転職活動では、転職サイトを利用して求人探しを進めましょう。

転職サイトの担当者は、会社の特徴・特色やニーズなどを深く理解しています。そのため転職サイトを利用すると、自力で企業研究する場合よりも企業ニーズを理解しやすいです。

また、担当コンサルタントは職務経歴書の添削を実施してくれます。そのため転職サイトを利用すると、質の高い職務経歴書を作成しやすくなります。

ただ、担当者の力量には個人差があります。そのため転職サイトは、最低でも3社以上登録しましょう。そうすることで、より転職活動を成功させやすくなります。

まとめ

職務経歴書は、転職活動でしか作成する機会がありません。そのため、職務経歴書の書き方を知らない登録販売者は多いです。

ただ、職務経歴書は面接の合否に関わる重要な書類です。職務経歴書の内容が悪いと、あなたに有用なスキルがあったとしても面接官に伝わりません。その結果、不採用となってしまいます。

そのため転職活動中の登録販売者は、これまでに述べたポイントを参考にして職務経歴書を作成しましょう。

また転職サイトを利用することで、より企業のニーズを理解しやすくなり、採用につながりやすい職務経歴書を作成することができるようになります。そうして正しい方法で転職活動を進めていくことが成功のコツになります。


登録販売者の転職で失敗しない理想の求人・転職先の探し方とは!

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転職サイトを利用すれば、「年収の交渉」「希望の勤務地」「労働時間の調節」を含めてすべて代行してくれるようになります。

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