登録販売者の保育園・幼稚園の選び方！転職で託児所あり求人はある？ | 登録販売者ジョブ：ドラッグストアの転職・求人情報

一昔前まで子育て中のママは、フルタイム勤務ではなくパートタイム勤務を選ぶことがほとんどでした。ただ現在では、子持ちママが正社員という働き方を選ぶのは、ごく当たり前のこととなっています。

このときパート勤務では、勤務時間が短かったり勤務日数が少なかったりするため、どのような保育園に預けても問題なく働けます。

一方で正社員として働く場合、最低でも1日に10時間は仕事や出勤などに費やすことになります。残業が発生すると、拘束時間がさらに長くなります。

また正社員は会社に貢献する必要性が高いため、パート勤務よりも土日に働くことを求められやすいです。特に登録販売者としての求人は、土日に営業している企業のものが多いです。そのため育児中のママ登録販売者が正社員として働くためには、預け先を慎重に選ぶ必要があります。

そこでここでは、ママ登録販売者が正社員として働くための保育園・幼稚園選びについて解説していきます。

1 ママ登録販売者が働く際の保育園や幼稚園、託児所ありの職場選び
2 子育て中のママ登録販売者が働く際に必要な下準備
3 長時間、預けられない場合は時短勤務の求人を探す
- 3.1 転職サイトを利用し、育児女性が多く働く職場を探すべき
4 まとめ

ママ登録販売者が働く際の保育園や幼稚園、託児所ありの職場選び

子供がいなければ、正社員として働く際に必要な注意すべき準備事項はそれほどありません。一方で子育て中のママは、働く前に準備するべきことがたくさんあります。子供の預け先を決めなければならないためです。

このとき子供を預けて就業したことがない人のほとんどは、「保育園であればどこも一緒である」と思っています。ただ実際には、保育園によって保育日や保育時間などが異なります。そのため、就業形態に合わせて適切なところを選ぶ必要があります。

認可保育園選びの基準

保育園には大きく分けて、認可保育園と認可外保育園（無認可保育園）の2種類があります。認可保育園は、国の基準を満たした保育園です。

認可保育園のほとんどは、平日の7時～19時まで保育を受け付けています。そのためオフィスワークなどの定時退社が可能な企業への就職を考えている人は、保育園選びに慎重になる必要がありません。

一方でドラッグストアなどの薬の販売店で働く場合、土日に出勤する必要性が生じたり退勤時間が遅くなったりする可能性があります。

特に正社員として長期間働くためには、少し無理をしてでも夜までのシフトで出勤したり残業したりする必要があります。そのため薬の販売店で働く場合は、開所時間が長いところを選ぶ必要があります。

例えば以下は、東京・世田谷区の保育園の開所時間です。

ほとんどの保育園が午後7～8時頃までの保育であるのに対して、経堂保育園は午後10時15分（22：15）まで保育を受け付けています。このような保育園を利用すると、シフトの都合や残業などによって退勤時間が遅くなっても預け先に困らずに済むようになります。

保育園激戦区は認可外保育園と併願する

認可保育園の保育料は世帯年収によって変わるものの、認可外保育園よりも安価となることが多いです。また認可外保育園には園庭がないケースが多いのに対して、認可保育園は国の基準を満たした大きさの園庭があります。

例えば以下は、認可保育園の写真です。

保育園に園庭があると、子供の運動量を確保しやすくなります。体を動かすことは、身体的な能力だけではなく知能の発達にも良い影響があります。このようなことから、正社員で働く人のほとんどは認可保育園に入れたいと思うことでしょう。

ただ認可保育園は、保育園に入る必要性の高い人から入園が決まります。

例えば求職者と有職者では、後者の方が子供を預ける必要性が高いです。そのため求職中の人は、有職者の待機児童がいなくなるまで保育園に入れないことになります。

したがって住んでいる地域が東京や大阪などの保育園激戦区である場合、勤務先が確定しないと認可保育園に入れないことがほとんどです。このことから待機児童の多い地域で働き始めるためには、保育園へ入園申請する前に就職先を確定させる必要があります。

ただ待機児童の数が多すぎると、勤務先が決まってもすぐには認可保育園に入園できないことがあります。

特に保育時間が長いところや休日保育を実施しているところなどは、ライバルが多く入園しづらいです。そのためこのような保育園に入園申請を出すと、「仕事が決まったのに保育園に入園できない」という深刻な事態に陥る可能性があります。

このようなことを防ぐために待機児童の多い地域では、認可保育園と同時に認可外保育園も申し込みましょう。

認可外保育園は、国の基準を満たしていない保育園です。国などによる補助金が少ないため、認可保育園よりも保育料が高いことがほとんどです。

ただ認可外保育園は、家庭の事情に関わらず先着順で入園できます。そのため「入園する必要性が低い」として認可保育園に入れなかった人でも、空きがあれば利用可能です。また保育時間が長いところも多く、中には24時間営業しているところもあります。

そのため認可外保育園を事前に申し込んでおくと、就職先が決まったあとに認可保育園の保留通知（不承諾通知）が届いても、預け先に困ることはありません。

さらに認可外保育園の利用実績があると、「保育園を利用する必要性が高い」と判断されます。その結果、認可保育園に入園しやすくなります。したがって住んでいる地域の待機児童が多い場合は、認可保育園だけではなく認可外保育園にも申し込みましょう。

幼稚園の機能を持つ施設で、子供への幼児教育と正社員での勤務を両立させる

また子育てママの中には、保育園ではなく幼稚園に入園させたい人もいるでしょう。これは保育園が「親が面倒を見られない子供を保育する施設」であるのに対して、幼稚園は「子供に幼児教育を施すための施設」であるためです。そのため子供に良質な教育を受けさせたいと思う人は、幼稚園に入園させようとしています。

ただ幼稚園は子供の教育施設であるため、園にいる時間が短いです。一般的には、昼食を食べた後14時頃から降園となります。そのため通常、幼稚園に預けるとフルタイムでの勤務はできません。

また自治体によっては、延長保育を受け付けている幼稚園があります。ただ保育時間が17時までだったり土曜保育を受け付けていなかったりするとことが多いです。また、夏休みや冬休みには休園してしまう幼稚園が一般的です。

例えば、以下は東京にある幼稚園の預かり保育についてです。

ここには、夏季休暇中は15日間だけ開園していることが記載されています。つまり、冬季休暇中の開園はないということです。さらに、夏季休暇中の保育時間は午前9時～午後2時までとかなり短くなっています。この保育時間では、フルタイムで働くことができません。

このようなことからドラッグストアなどの薬の販売店で正社員として働く場合、幼稚園では保育時間が足りないケースが多いです。

ただ、だからといって子供への幼児教育を諦める必要はありません。認定こども園という「幼稚園・保育園の両方の特長を持ち合わせる施設」があるためです。

認定こども園では子供に幼児教育を施すとともに、保育園と同様の長時間保育を実施しています。また、夏や冬などに長期休園することもありません。そのため認定こども園を利用すると、子供に幼児教育を受けさせながら正社員で働くことを実現できます。

なお、認定こども園では18時半時以降の保育を行っていないことが多いです。例えば、以下は東京の認定こども園の保育時間についてです。

ここには、保育時間が午前7：30～午後6：30であることが記されています。そのため、勤務先のドラッグストアが時短勤務を認めてくれる場合は認定こども園の利用が可能になります。

ドラッグストアを含め、大型店の託児所ありの求人で働く

ただ子供を預けて働く場合、もっとも効率のいい預け先は企業の託児所です。

託児所は勤務先に隣接しているため、送迎に時間がかかりません。また、休憩時間中などに子供の世話をすることができます。とにかく時間的な効率を良くしたい人は、託児所ありの企業に応募するのが好ましいです。

このとき登録販売者として働く場合、託児所ありの求人は少ないのが実態です。例えば登録販売者の求人のほとんどは、ドラッグストアやスーパーなどの薬の取扱店です。

これら規模の小さい店舗では、子供を預ける必要性のある人が数人程度となります。場合によっては、子持ちの人がほとんどいないこともあります。

このような店舗に託児所を設けることは、企業にとってリスクが高いです。したがってドラッグストアや中小規模のスーパーなどは、託児所がないところがほとんどです。

ただ規模の大きい店舗の場合、事業所内に託児所を設けているケースがあります。

例えば、以下は大手ディスカウントストアであるドン・キホーテの託児所についてです。

ドン・キホーテグループの託児所にはドンキッズという名称がつけられています。ドンキッズはショッピングモールや企業の託児所などを手がけているママスクエアが運営しています。

そしてドン・キホーテの中には、薬の取り扱いがある店舗があります。

実際に、以下は託児所のあるMEGAドン・キホーテ八千代16号バイパス店の求人です。

この求人では、登録販売者を募集しています。そのため、このような店舗で働けば、託児所に子供を預けながら登録販売者として働くことができます。託児所付きの店舗で働きたい場合は、規模の大きい店舗の求人を選びましょう。

子育て中のママ登録販売者が働く際に必要な下準備

なお、薬の販売店は土日祝日も営業しており、朝から夜まで開店しています。そのためドラッグストアなどで働くと、通常の保育園では対処しきれなくなることがあります。

さらに、登録販売者は資格職です。そのため場合によっては、自分の代わりがいないこともあります。

代わりがいなければ、早退・欠勤することがかなり難しくなります。したがって薬の販売店でママ登録販売者が働く場合は、保育園探し以外にもさまざまな下準備が必要となります。

具体的には、以下のようなことがあります。

休日保育を利用すると日曜・祝日も働くことが可能

ドラッグストアやスーパーなどで働く場合、シフトの都合によって日曜日や祝日などに出勤せざるを得ないことがあります。日曜・祝日は通常の保育園が開園していないため、このような場合は「日・祝日に休日保育を実施している保育園」に預ける必要があります。

休日保育を受け付けている保育園は、自治体のホームページで調べることができます。例えば、以下は東京・北区の休日保育施設です。

ここには、東京の北区にある6つの休日保育施設が掲載されています。

基本的に、就労によって平日に保育園を利用している人は休日保育の利用が無料です。また急なシフト変更によって日・祝に出勤する必要が生じても、1週間前であれば休日保育の予約が可能であることが多いです。

ただ休日保育を利用するためには、事前登録や面談などが必要となるケースがあります。そのためドラッグストアなどで働く場合は、勤務が始まる前に事前に休日保育の登録を済ませておく必要があります。

東京や大阪などの都市部に限らず存在するため、あなたの住んでいる地域の周辺でこうした施設を探してみましょう。

子持ちママが登録販売者として働く場合、病児保育の事前申し込みは必須

子供を預けて働き始めても、子供が熱を出したり大きな怪我をしたりすると休みを取らなければなりません。ただ場合によっては、休みを取れないことがあります。特に登録販売者は資格の性質上、欠勤しづらいです。

このとき祖父母などに一時的に預けることが可能であれば、問題ありません。ただ祖父母などに頼れない場合は、病児保育を利用する必要性があります。

病児保育とは病気の子供を保育するサービスのことであり、施設型と自宅型の2種類があります。いずれを予約する場合も、事前登録や面談などが必要となります。

病児保育の登録・予約は、施設に直接申し込む必要があります。病児保育施設の場所や申込み方法などは、自治体のホームページで確認することができます。

例えば、以下は東京都の病児保育施設の一覧です。

ここには、東京都にある病児保育施設が記載されています。そのためドラッグストアなどで働く場合は、事前に利用できそうな病児保育施設を調べて登録を済ませておきましょう。

なお実際に病児保育を利用しようとした際、施設の受け入れ数が定員いっぱいになっていると預けることができません。そのため病児保育の予約が遅いほど、満員で預けられなくなるリスクが高くなります。

したがって子供の病気によって保育園からお迎えを要請されたら、早めに翌日の病児保育の利用予約を済ませることをおすすめします。そうすることで「病児保育の予約が取れずに仕事に行けない」という事態を防ぐことができます。

急なお迎え要請に備えてファミリーサポートの申込みをする

登録販売者は資格の性質上、病気や怪我などによって保育園から呼び出しがかかっても、すぐには退勤できないことがあります。そのため人員の少ない店舗で働く場合、「緊急時のお迎えに時間がかかることがある」と保育園へ事前に伝えておく必要があります。

また人員やシフトなどの都合によっては早退できず、通常の退勤時間まで迎えに行くことができない状況に陥ることもあります。そのため薬の販売店で働く場合は、念のため自治体のファミリーサポートを登録しておくことをおすすめします。

ファミリーサポートとは、育児中の家族が子育て援助を受けられるサービスです。例えば保育園や習い事などの送迎、冠婚葬祭やイベント時の預かり保育などを援助してもらうことができます。

またファミリーサポートには、「子供の急な病気・怪我の際に連絡すると、保育園へ迎えに行ってサポーターの家で預かってくれるサービス」もあります。

例えば、以下は東京都杉並区のファミリーサポートについてです。

ここには、保護者の急用時に子供を預かってくれることが記載されています。また杉並区のファミリーサポートは、1時間あたり800円で利用できるとも記されています。そのため薬の責任者として働くことになった場合は、ファミリーサポートを活用しましょう。

ファミリーサポートの利用には、事前登録が必要です。そのためドラッグストアなどで働く予定がある人は、あらかじめファミリーサポートの登録を済ませておくようにしましょう。

長時間、預けられない場合は時短勤務の求人を探す

東京や大阪などの保育園激戦区では、希望した保育園に入れないことがあります。また場合によっては、認可外保育園の空きがないケースもあります。

さらに地方に住んでいる場合、保育園の数が少なかったり保育時間が短かったりすることが多いです。

例えば、以下は茨城・桜川市の保育園の保育時間です。

ここには、保育時間が19時までと記載されています。この自治体では、ひなの里保育園以外の保育園がありません。

他には認定こども園が5件ありますが、どれも19時までの保育となっています。そのためこのような地域に住んでいる場合、ドラッグストアなどの営業時間が長い店舗でフルタイム勤務することができません。

ただドラッグストアの中には、時短勤務が可能な求人もあります。

例えば以下は、茨城を含め全国に店舗を展開しているドラッグストアの求人です。

ここには、時短勤務が可能であることが記載されています。このような求人を選ぶと、保育時間の長い保育園に預けられなくても正社員として勤務することが可能となります。したがって子供を長時間預けることができない場合は、時短勤務が可能な求人を探しましょう。

ただ、子供が何歳になるまで時短勤務を認めてくれるのかを確認したうえで転職するようにしましょう。少なくとも、子供が小学校に上がるまで時短勤務可能な求人であるのは必須です。

転職サイトを利用し、育児女性が多く働く職場を探すべき

病児保育やファミリーサポートなどを活用しても、欠勤せざるを得ない状況になることがあります。

例えば病児保育などの空きがないと、利用することができません。また子供が病気などで入院することになると、親が付き添い入院する必要があります。子供の病気を理由に休むリスクをゼロにはできません。

さらに発表会や運動会などのイベントは、土日に行われます。そのため子供のイベントに参加するためには、土日の休みを取る必要があります。

ただ子育てへの理解が乏しい同僚が多い職場に勤めていると、欠勤や土日の希望休などを嫌がられるケースが多いです。一方で職場に「同じ境遇の女性=ママ社員」が多ければ、子供の都合で休まざるを得ない状況を理解し合うことができます。

また子持ち女性が多い職場であるということは、子育てしながらであっても働きやすい企業であることを意味します。そのためママ登録販売者は、育児中の女性が多い職場を選ぶ必要があります。

これについては、「くるみんマーク」を取得している会社を選ぶといいです。育児休暇や時短勤務など、育児女性を支援する制度を充実させている企業が取得できる認定マークです。

企業がくるみんマークを取得するためには、「女性の育児休業などの取得率が70%以上、男性の育児休業などの取得者がいること」などが条件となっています。そのためこのマークを取得している企業は、子育てしながら仕事しやすい環境であるといえます。

例えば、東京や大阪、愛知などにドラッグストアを展開しているスギ薬局は、プラチナくるみんマークを取得しています。以下は、スギ薬局が「プラチナくるみんマークを取得するに値する」とされた評価の内容です。

ここには、スギ薬局では育児休業や時短勤務などが法定の基準よりも長く取れることが記載されています。

・育児休業の延長

具体的にいうとスギ薬局では、2歳の誕生日の次に来る4月30日まで育児休業を取得できます。つまり、満2歳となった子供を新年度に保育園に入園させることができるということです。

新年度は、年度の途中よりも保育園に入園できる確率が高いです。スギ薬局では、保育園に入園しやすいタイミングまで育休が取れるのです。法律では育休は子供が1歳になるまでですが、それよりも長く認められているのです。

さらに保育園に入園しても、最初の数週間は慣らし保育が行われます。この期間は、保育時間が通常より短くなります。育児休業が4月30日まで取れるということは、慣らし保育が終わるまで育休が取れるということを意味します。そのためスギ薬局に勤めていると、慣らし保育が終わって通常の保育時間になったタイミングで復職することができます。

・時短勤務の延長

また子供が保育園を卒業すると、小学校の学童保育を利用することになります。ただ学童保育は、小学3年生で終わるところが多いです。

このときスギ薬局に勤めていると、子供が中学校に上がるまで時短勤務を利用できます。そのため学童保育が終了する年齢になっても、預け先に困ることなく働き続けることができます。

法律では、子供の時短勤務は3歳になるまで認められています。ただ、それよりも大幅に長く時短勤務が可能になっているのです。

・子育てに理解のある職場を選ぶ

このようなことからスギ薬局は、育児をしながら働きやすい環境であることがわかります。当然、スギ薬局はドラッグストアなので登録販売者の求人募集があります。